毎日
... 仏陀が悟りを開くことになる瞑想を終了したとき、暁は明けたばかりで
あった...15.23.8.203, 巻1 6 2015人が、自己の意志と生命を放擲し、彼の精神も心も聖なる存在を意識してい
る段階に到達したとき、自分の将来を予め決めるのではなく、トウモロコシ
がその種から自然に出来るように、自然に任せることが現実的智慧だという
ことを学ぶ。12.18.4.2882 6 2015エゴに捉われず自分の仕事は終わったと言うマスターは良いマスターであり、
それを受け入れ、マスターを自由にさせる人は誠実な弟子である。マスター
は過去にどんなに役に立っていようが、その存在が今後は障害となるのを知
っている。弟子も今後は自身の直感に頼り自己の救済に励んだほうが良いと
いうことを知っている。16.25.5.2833 6 2015... 階級と排他的集団の破壊が民主化とともに進むことは今後の時代の大き
な特徴と言えるが、それは神秘家や哲学の徒の間にも同様に表れてくるはず
である。彼らが他よりも優位さがあるとすれば、優れた実践を通してそれを
見せて貰わなければならない ...13.20.1.18, 巻4 6 2015「私」は挑発されると怒るが、自己統御をしなければならないと思い直し、
境涯の高い、冷静な状態を形成するが、しかしそれもエゴの範疇である。そ
れ自身から逃避したのではなく、否定的感情を肯定的感情に取って替えただ
けである。6.8.3.405 6 2015... 人生の一体性を理解すればするほど、私たちは垣根を越えて集団を形成
することを少なくすべきである。現在ある宗教団体のリストに新しい団体を
加えることは人間としての格差をつくることになり、その結果、人との争い
の原因を作り出すことになる...13.20.1.18, 巻6 6 2015人は知的に成長するにつれ、些細なことはさて置き、より高い性格のものに
よって成される要請を受け入れなければならないと知る時が来る。2.1.1.1757 6 2015自己放棄とは他の誰かのために自己を放棄することではなく、「内なる神」
に放棄することを意味する。自己の意志を曲げ、単に他の誰かのそれに追従
することは弱さを意味し、霊的強さではない...12.18.4.57, 巻8 6 2015私とは何か が古くから繰り返し問われ続けてきたやっかいな疑問なのは、
それぞれが独力でそれに答えなければならないからである。誰かがそれを発
見したからと言って、彼はそれを他人に譲ることは出来ず、伝えられるのは
その考えであり、精神的面影に過ぎない。それも他の人に取って有益ではあ
ろうが、同じではない。2.1.3.19 6 2015彼が完全な瞑想状態で不壊の静寂という「恩寵」を得る能力を達成したとき、
人間の言葉では表現できず、また人間の喜びとは到底比較できない愛溢れる
至福を感じるであろう。15.25.4.15110 6 2015瞑想の時、感ずる聖なる存在についての感情は全ての面で重要である。それ
は「恩寵」が与えられ、アイディアが伝えられ、人格が陶冶されるチャネル
を与えてくれる。4.4.1.34811 6 2015このような人には怒り、欲情、憎しみの三つの感情が永久に静止していると
いうのは事実である。彼を動かす誘惑はなく、彼を征服する恐れもなく、ま
た彼を落胆させる失望も存在しない。16.25.3.23712 6 2015ある人には極めて明らかな事実が他の人には全くわからないという真実は転
生の過程を理解することで容易に説明することが出来る。それぞれの人の現
在の状態とその考え方は過去世の経験の結果である。6.9.2.6713 6 2015説法せず、それをしようともせず、あるがままの姿により、聖者は他の人を
覚醒しようとする、聖者の姿に触れさせることにより、他の人により高い命
を求める気持ちを起こさせるのである。16.25.4.25514 6 2015「恩寵」が天からいつ降臨するかは予測不可能ということは私たちがこの件
について全く無力で私たちが出来ることは何もないということではない。私
たちは「恩寵」を招きよせ、それが来た時に正しく対応するため、少なくと
も準備はすることが出来る。心を浄化し、精神を鍛え、身体を訓練し、利他
の実践をすることは今でも出来る。そうすることにより、恩寵を願う私たち
の叫びがこれらの準備により、支援され、強化されるのである。12.18.5.17115 6 2015仕事であれ、レジャーであれ、全ての種類の活動が神を想う雰囲気の中で実
行されたとき、普通に観察していたのでは気づかないかも知れないが、神聖
なものとなる。15.23.6.24316 6 2015自身の煩悩に基づいた輪廻転生の轍より遂に解放されたとき、何が起こるか
と言えば、言語に尽くせない新しい境地へ到達することである。完全に絶滅
するのではなく、また無論エゴを永続させる天国のようなところに消えてし
まうのでもなく、神秘の経かたびらに包まれた高位の生に到達するのである。16.25.2.19417 6 2015「恩寵」が霊的悟りの形を取るとき、それは不意に彼を捉え、突然彼の意識
に入り込み、長引く修行の緊張より解放してくれるときがある。12.18.5.29318 6 2015自身の行動とその結果に拘らないという内的訓練を続けた結果、強さと克服
感、幸せな平和感とくつろぎが生まれる。15.24.3.8619 6 2015この行動より急ぐべきまた重要な行動はない、思念、回想、愛や渇仰により
「内なる神」に向かうことだ。何故ならそうではなく、あまりにも狂騒的で
要求の激しい世俗の行動に向かうとしたら緊張のあまり、誤りを犯し、それ
によって苦しみを受けることになるからである。そうではなく、「内なる
神」に先ず向かい、そして行動する、それにより、内的落ち着きを得、その
結果、賢明な判断が出来るのである。9.13.2.22520 6 2015正しい師を発見したもう一つの証拠は、彼が、瞑想のとき、何よりも自らの
深部に進むことを強く勧める人であったときである。2.1.6.22821 6 2015カルマが働くのはカルマの刻印が強力で残り続けられる時である。悟ってい
る人の場合、彼は人生を夢の如く捉え、現象として見ているだけなので、全
ての経験は表面だけのこととなる。彼の深部にある心はそれらに全く影響を
受けない。従って彼はそれらの経験からカルマを形成することはなく、死に
より肉体を離脱するとき、永遠に輪廻転生を終えることが出来るのである。6.9.3.56922 6 2015悟りはゆっくりと、あるいは急に訪れることがあるが、急な時は太陽が空中
で爆発するような効果を持つ。16.25.2.6623 6 2015身体は禁欲主義者のように軽蔑されてもいけないし、神秘家のように無頓着
でもいけない。それは理解され、正しく使用されなくてはならない。それは
この地球上で私たちが人生の霊的目的を成就することが出来る道具の一つと
して大切に扱わなくてはいけない。4.5.2.224 6 2015どんなに問題が悩ましく見えようともそれに対するエゴイスティックな態度
を捨て、低次の感情で考えるのを止めたとき、その環境で最大の解決策が自
然と生まれる。思考と感情のこのような変化には正真正銘の魔法が存在する。
それは高次の力へのゲートを開き、それらをして私たちの支援に向かわせて
くれるのである。9.13.2.21925 6 2015... この世における人生は海上の泡沫に似ている、それは直ぐに消えてしま
うが、「聖なる魂」への渇仰と崇敬は永遠の糧となる...12.18.1.5, 巻26 6 2015私たちが私たちに降りかかる不幸と悩みだけに注意を向けていたら、その解
決策を私たちの知力に頼る以外にない。しかしながら、その反対の方向に私
たちの注意を向けたとき、即ち「内なる神」に全ての問題を任せてしまった
とき、その問題に対処する新たな源を得ることが出来る。12.18.4.2427 6 2015... 欲情と憎悪、偏見と恐れ、貪欲と不満足を超越しながら、かつ俗世間の
仕事を効率よく、有能にこなしていけるような平静さを獲得するということ
は最大の幸運である。このような境涯に到達することは可能である。求道者
は既にそのような啓発を垣間見ているかも知れない。彼が忍耐を続けていけ
ばいずれ、いつの日か、その境涯に至り、それを続けることが出来る----
想像を絶するほど実りがあり、人生のそして生涯の完全な目的が成就される
のである。12.18.1.5, 巻28 6 2015高位の力にすがり、その指示と支援を忍耐強く待つことは良いことであるが、
1つ覚えておかなければならないことはエゴに背を向けたとき、初めて高位
の力にすがることが出来るということである。12.18.4.12429 6 2015人が自己を客観視する修行をしばらくの間、実践し、ある程度それが出来る
ようになったとき、奇妙な経験を繰り返していることに気付く。長くて数分
間の間、時には一瞬の間だが、身体から自分が抜けだし、まるで他人を見る
ように自分の顔を見て、自身と対峙しているような気分になることがある。
あるいは自身の身体の背後に立っていて自分の顔を横から見ているような気
になる。これは重要なそして意義のある経験である。15.23.6.9130 6 2015
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